精選版 日本国語大辞典 「菅根の」の意味・読み・例文・類語
すがのね‐の【菅根の】
枕
① 菅(すげ)の根の長く乱れているところからかかる。
(イ) 「長し」や「長(なが)」と同音を含む語にかかる。
(ロ) 「思い乱る」にかかる。
※万葉(8C後)四・六七九「いなと云はば強(し)ひめや吾が背菅根之(すがのねの)思ひ乱れて恋ひつつもあらむ」
② 「すが」「ね」の同音の繰り返しからかかる。
(イ) 「すが」にかかる。
(ロ) 「ねもころ」にかかる。
※万葉(8C後)一一・二四七三「菅根(すがのねの)ねもころ君が結びたる我が紐の緒を解く人はあらじ」
※万葉(8C後)一二・三〇五二「かきつはたさき沢に生ふる菅根之(すがのねの)絶ゆとや君が見えぬこの頃〈作者未詳〉」
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