菅野代村(読み)すがのだいむら

日本歴史地名大系 「菅野代村」の解説

菅野代村
すがのだいむら

[現在地名]温海町菅野代

五十いら川上流の山間にあって、小国おぐに街道の宿駅村で、鬼坂おにさか峠を越えて北東坂野下さかのした(現鶴岡市)、南は温海川あつみがわ村。菅代村・菅野台村とも記された。「夏目記」に、天正一六年(一五八八)の十五里ヶ原の戦の前哨戦たる関根せきね(現鶴岡市)の攻防戦で、本庄繁長が嫡子豊後守光長と次男義勝を当地に残し、自ら四千の精兵を率い鬼坂峠を越え、中山玄蕃の守る関根城を攻撃したとある。元和八年(一六二二)の酒井氏知行目録では高二五八石余。寛永三年庄内高辻帳では高二五九石余。正保郷帳によれば高二五八石余で田方のみ。天保九年(一八三八)の巡見使田川組案内帳(鶴岡市郷土資料館蔵)では高二七二石余、定免五ツ三分五厘、山年貢米一一石、家数二四、男女各六七、漆木一二〇、制札九。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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