温海町(読み)あつみまち

日本歴史地名大系 「温海町」の解説

温海町
あつみまち

面積:二五五・〇〇平方キロ

県西部、県の日本海沿岸地域の南端に位置し、約一六キロの海岸線を一辺とするほぼ正方形の町域。南はいかずち峠・堀切ほりきり峠を境に新潟県岩船いわふね山北さんぽく町、北は鬼坂おにさか峠・藤倉ふじくら山を境に鶴岡市、東は摩耶まや山系尾根を境に東田川郡朝日あさひ村に接する。町域の大部分は南東摩耶山(一〇一九・七メートル)を最高峰とする摩耶山塊で占められる。この山地を南からねずせき川・小国おぐに川・温海川・五十いら川が渓谷をなして西流し日本海に注ぐ。摩耶山系の西側は第三紀中新世の堆積層が帯状に発達した構造谷が南北に連なり、集落が発達して古くより小国街道の経路となっていた。これを本街道として沿岸を通るはま街道が裏街道ともいわれた。現在、海岸線に沿ってJR羽越本線と青森―新潟両市を結ぶ国道七号(通称おばこおけさライン)が通り、日本海側の重要幹線道路として通行量が多い。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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