菅 菊太郎(読み)カン キクタロウ

20世紀日本人名事典 「菅 菊太郎」の解説

菅 菊太郎
カン キクタロウ

明治〜昭和期の農学者,郷土史家,教育者 松山農学校校長。



生年
明治8年4月8日(1875年)

没年
昭和25(1950)年5月17日

出生地
愛媛県越智郡宮浦村(現・愛媛県大三島町)

学歴〔年〕
札幌農学校本科〔明治32年〕卒

学位〔年〕
農学博士(北海道大学)〔昭和23年〕

経歴
クラーク博士のうわさを聞いて札幌農学校へ進み、農業経営を修める。在学中の明治30年に地理歴史書「日欧交通起源史」(監修新渡戸稲造)を刊行、東京の学界にも名を知られた。卒業後北海道庁嘱託としてシベリアへの北方農業視察を行って北海道開発に大きな影響を与えた。33年農商務省技師となり、将来を嘱望されるが、35年病を得て帰郷。その後教育者となり、昭和13年松山農学校校長、23年愛媛県立図書館館長などを歴任、社会教育と郷土史研究に力を尽くした。17年松山子規会初代会長。著書に「世界農業史」「新農業論」「田園清話」「愛媛県農業史」(前・中)などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android