内科学 第10版 「菊池・藤本病」の解説
菊池・藤本病(亜急性組織球性壊死性リンパ節炎)(その他のリンパ増殖性疾患)
良性であり,数カ月を要することがあるが自然寛解する原因不明の炎症性疾患であり,青年期の女性に多い.頸部を主とした有痛性のリンパ節腫脹にときに発熱を伴う.膠原病,ウイルス感染症,悪性リンパ腫が鑑別診断にあがるが,リンパ節の皮質と傍皮質に部分的壊死と組織球,Tリンパ球ほかの浸潤を認める.【⇨14-10-17】[塚崎邦弘]
■文献
Dispenzieri A, Pittaluga S, et al: Diagnosis and management of disorders that can mimic lymphoma. In: Non-Hodgkin Lymphoma, 2nd ed (Armitage JO, Mauch PM, et al eds), pp 557-585, Lippincott Williams & wilkins, Philadelphia, 2009.
正木康史,梅原久範:IgG4関連疾患-新たな疾患概念-.臨床血液,52: 315-321,2011.
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