菊田多利男(読み)キクタ タリオ

20世紀日本人名事典 「菊田多利男」の解説

菊田 多利男
キクタ タリオ

昭和期の金属学者 日立化成工業社長;日立製作所日立中央研究所長。



生年
明治26(1893)年5月28日

没年
昭和38(1963)年12月17日

出生地
宮城県仙台市

学歴〔年〕
東北帝大物理科〔大正9年〕卒

学位〔年〕
理学博士

主な受賞名〔年〕
帝国学士院賞〔昭和15年〕

経歴
東北帝大金属材料研究所から日本製鋼所を経て大正12年戸畑鋳物に入社。昭和15年年日立製作所に合併され、同安来工場長となった。戦後同社取締役、常務、日立中央研究所長、同武蔵工場長、日立化工社長を歴任。日本学術会議会員、日本金属学会会長を兼ねた。昭和15年「黒心可鍛鋳鉄を中心とする鋳鉄の研究」で帝国学士院賞を受賞。安来市の和鋼記念館建設に尽力した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「菊田多利男」の解説

菊田多利男 きくた-たりお

1893-1963 昭和時代の金属学者。
明治26年5月28日生まれ。大正12年戸畑鋳物(のち日立製作所に合併)にはいり,昭和23年日立製作所常務,26年日立中央研究所所長。のち日立化工社長。この間の昭和15年黒心可鍛鋳鉄の研究で学士院賞をうけた。昭和38年12月17日死去。70歳。宮城県出身。東北帝大卒。著作に「鋳物本質論」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「菊田多利男」の解説

菊田 多利男 (きくた たりお)

生年月日:1893年5月28日
昭和時代の金属学者。日立化成工業社長;日立製作所日立中央研究所長
1963年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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