菜園場(読み)さいえんば

日本歴史地名大系 「菜園場」の解説

菜園場
さいえんば

[現在地名]盛岡市菜園一―二丁目・大通一―二丁目・大沢川原一丁目

盛岡城の西、北上川古川の南岸に位置し、同城付属の菜園として使用された(「盛岡砂子」など)。元文城下図に御菜園場とみえ、西と南は表大沢川原おもておおさかわら小路に接する。「盛岡砂子」によれば、当地はかつて北上川右岸で下厨川しもくりやがわ村に属したが、延宝三年(一六七五)までの北上川付替えによって城に付属し、延享元年(一七四四)に「御菜園場御末御慰料の外壱万三四千坪の所、不残御賄所へ御渡被成候」と記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の菜園場の言及

【後楽園】より


[岡山後楽園]
 1686年(貞享3)に備前岡山藩主池田綱政が家老津田左源太永忠に命じ14年の歳月をかけて完成。多くの茶亭が早期に完成し,御茶屋,御茶屋屋敷と称され,また城の北後方に位置したので御後園,農本政策を示す意味で菜園場ともいわれていた。江戸前期に諸大名が競って作庭した池泉回遊式庭園の中でも傑出しており,古くから水戸の偕楽園,金沢の兼六園とともに日本三名園の一つとされている。…

※「菜園場」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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