菜園(読み)サイエン

精選版 日本国語大辞典 「菜園」の意味・読み・例文・類語

さい‐えん‥ヱン【菜園】

  1. 〘 名詞 〙 野菜を栽培する畑。野菜畑。菜圃(さいほ)
    1. [初出の実例]「付于同所菜園、自北山陵野南尾崎之田端」(出典:大光寺文書‐応安六年(1373)三月三日・日向大光寺住寺一撮掟書)
    2. 「一りの丈人の菜園をこしらへて、畦なんどを作て」(出典:中華若木詩抄(1520頃)下)
    3. [その他の文献]〔詩経‐斉風・東方未明〕

さ‐えん‥ヱン【菜園】

  1. 〘 名詞 〙さいえん(菜園)」の変化した語。
    1. [初出の実例]「これからしてはたけさえんなど心がけてひっこうでいもほりしてすぎうと云に学圃とかくぞ」(出典:玉塵抄(1563)五)

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普及版 字通 「菜園」の読み・字形・画数・意味

【菜園】さいえん(ゑん)

野菜ばたけ。〔南史、柳元景伝〕時に在の勳、多く業を事とす。惟だ元景のみ獨り營む無し。南岸に數十畝のり。守園の人、を賣りて錢三を得たり。~元景怒りて曰く、~賣りて以て錢を取り、百姓の利を奪ふかと。

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世界大百科事典(旧版)内の菜園の言及

【園芸】より

…果樹,野菜,観賞用植物などを資本と労力をかけて集約的に栽培することで,対象とする作物の種類によって,果樹園芸,野菜園芸,花卉(かき)園芸に分類される。また,生産物の販売を目的とする園芸を生産園芸,趣味として行う園芸を趣味園芸,または家庭園芸という。…

※「菜園」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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