日本歴史地名大系 「菩提寺峰」の解説 菩提寺峰ぼだいじみね 石川県:河北郡津幡町菩提寺村菩提寺峰津幡町と宇(う)ノ気(け)町の境界に位置し、標高二四二・二メートル。菩提寺山とも称され、能瀬(のせ)川と宇ノ気川の分水嶺をなす。地質は新第三紀河合砂礫岩層からなる。金津(かなつ)庄雑掌祐豪と北英田(きたあがた)保地頭代覚心の庄域相論を裁定した、正安二年(一三〇〇)三月二三日の関東下知状(尊経閣文庫所蔵賀茂神社文書)にみえる「菩提山」にあたるとみられる。祐豪は寛治(一〇八七―九四)の立券状に「限東大矢東山」とあるのに覚心がこれを越えて山林を押領したと訴え、覚心は菩提山が境と反論した。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by