寛治(読み)かんじ

精選版 日本国語大辞典 「寛治」の意味・読み・例文・類語

かんじ クヮンヂ【寛治】

平安後期、堀河天皇の代の年号応徳四年(一〇八七)四月七日代始により改元。寛治八年(一〇九四)一二月一五日嘉保(かほう)と改元。白河上皇院政摂政関白藤原師実の時代出典は「礼記」の「湯以寛治民、而除其虐、文王以文治、武王以武功」。

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デジタル大辞泉 「寛治」の意味・読み・例文・類語

かんじ〔クワンヂ〕【寛治】

平安後期、堀河天皇の時の年号。1087年4月7日~1094年12月15日。

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日本の元号がわかる事典 「寛治」の解説

かんじ【寛治】

日本の元号(年号)。平安時代の1087年から1094年まで、堀河(ほりかわ)天皇の代の元号。前元号は応徳(おうとく)。次元号は嘉保(かほう)。1087年(応徳4)4月7日改元。堀河天皇の即位にともない行われた(代始改元)。『礼記(らいき)』を出典とする命名。8歳の堀河の即位とともに、外祖父である藤原師実(もろざね)が摂政に就任したが、全権は院政を敷いた白河上皇が掌握した。院政による朝廷の二元政治の始まりである。1087年(寛治1)、源義家(よしいえ)は、奥州の清原家衡らを討ち取り、後三年の役が終息した。

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