華氏(読み)カシ

デジタル大辞泉 「華氏」の意味・読み・例文・類語

か‐し〔クワ‐〕【華氏】

カ氏温度

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「華氏」の意味・読み・例文・類語

か‐しクヮ‥【華氏】

  1. [ 1 ]かしおんど(華氏温度)」の略。⇔摂氏
    1. [初出の実例]「列氏十度は華氏五十四度半許」(出典:舎密開宗(1837‐47)外)
  2. [ 2 ] ( 「氏」は接尾語 ) 中国、後漢の医師、華陀(かだ)のこと。

華氏の語誌

( 1 )[ 一 ]は、はじめ「華烏賢歇乙度(ハウヘンヘイド)ノ験冷熱器(タルモメートル)」〔遠西医方名物考(一八二二)〕と訳されていた。中国の音訳語で、おそらく明代末期、清代初期のイエズス会士らの漢訳西書の用語だと推測される。
( 2 )日本では挙例の「舎密開宗」に初めて用いられ、幕末に列氏、摂氏との併用もあったが、その後次第に華氏へ移り一般化したと思われる。なお、戦後のメートル法の普及で、今は摂氏がふつうに使用される。

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