葉隠聞書(読み)はがくれききがき

精選版 日本国語大辞典 「葉隠聞書」の意味・読み・例文・類語

はがくれききがき【葉隠聞書】

  1. 江戸前期の武士道論書。一一巻。享保元年(一七一六)頃成立。巻一、二は鍋島藩士山本常朝の談話を同藩士田代陣基が筆録したもの。「武士道と云は、死ぬ事と見付たり」とか、主君に対する忠誠心は「忍ぶ恋」と同じである、といった思想基軸に尚武思想を説き、肥前藩中心とする逸事、逸聞などを伝える。「葉隠」「葉隠論語」「鍋島論語」とも。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の葉隠聞書の言及

【葉隠】より

…巻十一は補遺。《葉隠》のほか《葉隠聞書》《葉隠集》の異称があり,写本の系統のちがいを示す。書名は,主君への陰の奉公の強調を示すという説が強い。…

※「葉隠聞書」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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