葛藟(読み)かつるい

精選版 日本国語大辞典 「葛藟」の意味・読み・例文・類語

かつ‐るい【葛藟】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「葛」はくず、「藟」はふじかずらの意 ) つる草の類を総称していう。転じて、人に頼って生活する者のたとえ。
    1. [初出の実例]「老檜枝を交へ、葛藟(カツルイ)蔓を垂れ」(出典三国伝記(1407‐46頃か)一〇)
    2. 「天道は私多きか古より正人多く葛に罹る諸名士が酸辛流離の有様は後回を読て之を知れ」(出典:経国美談(1883‐84)〈矢野龍渓〉前)
    3. [その他の文献]〔詩経‐周南〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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