天道(読み)テントウ

デジタル大辞泉の解説

てん‐とう〔‐タウ〕【天道】

太陽。「お天道さま」
てんどう(天道)

てん‐どう〔‐ダウ〕【天道】

《「てんとう」とも》
自然に定まっている道理。天然自然の道理。天の道。天理。⇔地道
天の神。天帝。
天体が運行する道。
仏語。六道の一。欲界色界無色界総称天上界天界天趣

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大辞林 第三版の解説

てんとう【天道】

太陽。日輪。 「お-さま」
天の神。宇宙の万物を支配する神。てんどう。 → てんどう(天道)

てんどう【天道】

〔「てんとう」とも〕
天の道理。天理。天の道。 ⇔ 地道
天地を支配する神。天帝。天。 「其時に-の許し有りて/今昔 24
天体の運行する道。天の運行。 「人間の算術を以て-の行度を知る/中右記」
太陽。 「あくる日は-を黄色に拝む位なれど/滑稽本・世の中貧福論」
〘仏〙 六道の一つ。天人の住む世界。欲界・色界・無色界の天をいう。天趣。天界。 →

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

天道
てんとう

天地神明を支配する天帝太陽、日輪をいう。おてんとうさまともいう。また、「てんどう」と読んで、天地自然の道理、天地を主宰する神をいい、天道説での天体の運行する道、軌跡をいう。仏教語では、六道、五道の一つである天上界、天界をいう。
 天の意のままに地上の人間が動かされているとする思想は古くからあり、それが江戸時代になって、庶民教化思想の心学などの流行に伴い、天の神を即物的に太陽に見立てて擬人化し、平易に説くことが盛んになった。その影響を受けて、小説や絵本類または演劇の世界でも擬人化された天道様が登場し、以来、直接太陽をさすか、あるいは漠然と万物造化の神をいうようになった。[棚橋正博]

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世界大百科事典内の天道の言及

【因果応報】より

…《易経》の言葉は〈空言〉ではないのか。ここには陶淵明自身の生存の深みから発せられた懐疑があり,それは漢の司馬遷が同じ人について発した〈天道は是か非か〉(《史記》伯夷列伝)という憤りとも深く響き合う。あの《書経》湯誥に揚言する〈天道は善に福(さいわい)し淫に禍(わざわい)す〉というテーゼは,漢代以後その権威を失い始めた。…

【中国思想】より

…このころは中国もまだ祭政一致の段階にあった。しかし周も中期の春秋時代になると,天はしだいに人格神の性格が稀薄になり,天は〈天道〉という道・法則に転化し,非人格化が進行した。ついには孔子の〈鬼神を敬して遠ざく〉という言葉のように,宗教離れの傾向が著しくなった。…

【天】より

…荘子において特徴的なことは,天は人為(さかしら)に対する自然(あるがままのあり方)として理法化され,その天=自然に従って生きることが求められる。この時代にはまた,天道(自然の摂理)ということばもよく使われた。こうした思想家たちのいた一方で,古代的な人格神としての天の復権をくわだてた墨子の存在も忘れられてはならない。…

【六道】より

…業によって趣き住む所なのでこれを六趣(ろくしゆ)ともいうが,六道は悪趣ともいって苦の世界である。すなわち天道,人(にん)(間)道,修羅道,畜生道,餓鬼道,地獄道をいい,このうちとくに畜生道,餓鬼道,地獄道を三悪趣(さんなくしゆ)(三悪道)という。天道は天人の世界で人間の世界の人道より楽多く苦の少ない世界であるが,天人にも死苦があり,死に先立って五衰をあらわす。…

※「天道」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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