葵鬘・葵桂(読み)あおいかつら

精選版 日本国語大辞典 「葵鬘・葵桂」の意味・読み・例文・類語

あおい‐かつら あふひ‥【葵鬘・葵桂】

〘名〙 (「あおいかづら」とも) 賀茂祭参列の役人をはじめ、見物人が頭や冠、烏帽子(えぼし)にさし、また、牛車(ぎっしゃ)すだれや禁中の諸処にもかけて飾りとした鬘。葵と桂の葉を組み合わせたのを諸鬘(もろかつら)、葵だけのものを片鬘(かたかつら)という。葵が二葉なので、諸葉草ともいう。雷の災いを免れるまじないともした(日次紀事(1685))。《季・夏》
※宇津保(970‐999頃)楼上下「四月まつりの日、あふひかつらいといつくしう、うるはしきさまにて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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