蒔物(読み)まきもの

精選版 日本国語大辞典 「蒔物」の意味・読み・例文・類語

まき‐もの【蒔物】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 種子をまいて栽培するもの。
    1. [初出の実例]「今蒔物(マキモノ)の忙しい処へ打っ込んで」(出典:土(1910)〈長塚節〉)
  3. 引き出物の類。おさらい会などの配り物をいう。
    1. [初出の実例]「他所(よそ)温習会(おさらい)のまきものの菓子など櫺子(れんじ)の間からさし入れてくれるのである」(出典:あざやかな女(1965)〈円地文子〉寄席芸人)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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