温習会(読み)オンシュウカイ

デジタル大辞泉 「温習会」の意味・読み・例文・類語

おんしゅう‐かい〔ヲンシフクワイ〕【温習会】

芸事などの総ざらいとして、習った成果を発表する会。

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精選版 日本国語大辞典 「温習会」の意味・読み・例文・類語

おんしゅう‐かいヲンシフクヮイ【温習会】

  1. 〘 名詞 〙 舞踊音曲などの修業の成果を発表する会。おさらい。
    1. [初出の実例]「下谷に芸者の温習会があるとかで」(出典:大川端(1911‐12)〈小山内薫〉一五)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「温習会」の意味・わかりやすい解説

温習会
おんしゅうかい

「おさらい」ともいう。舞踊、音曲などを稽古(けいこ)している人々が習得した技芸を発表する会をいい、指導者(師匠)が主催する。劇場などで大掛りに催すものを「大ざらい」、毎月師匠の家などで小規模に開くものを「月ざらい」、また夏季行うものを「浴衣(ゆかた)ざらい」という。江戸時代から行われ、花柳界でも定期的に開かれてきた。第二次世界大戦後は以前に比べてはでに行う傾向が目だち、近年は「温習会」とよばず、会名をつけて劇場で開催することが通常の形となった。こうした会での勉強、出演を経て、舞踊家となる。師匠も出演したり後見を務めたりするが、会の経費は門弟出演者が負担し、祝儀金品が師匠の収入となる。

[如月青子]

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