蒸散抑制剤(読み)じょうさんよくせいざい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「蒸散抑制剤」の意味・わかりやすい解説

蒸散抑制剤
じょうさんよくせいざい

農薬水田に注入して水面を水不溶液体の薄膜で覆い、蒸散による気化熱の略奪を防止して水温の低下を防いだり、移植時の農作物樹木の苗などの茎葉へ処理して水分の蒸散抑制により植え傷みを減らす目的に使われる。オキシエチレンドコサノールを主成分とするOEDは、最初は前者の目的で開発されたが、現在はこの目的では使われず後者として利用される。このほか、後者用としてパラフィンを成分とするアビオン‐C、高級脂肪酸炭化水素(ワックス)の微細結晶を成分とするグリンナーなどが市販されている。

[村田道雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む