蔵増村(読み)くらぞうむら

日本歴史地名大系 「蔵増村」の解説

蔵増村
くらぞうむら

[現在地名]天童市蔵増・塚野目つかのめ

南は矢野目やのめ村・藤内とうない新田村、北東部を倉津くらづ川が北流し、村西部で最上川に注ぐ。天正一七年(一五八九)と推定される二月五日の最上義光書状(伊達家文書)に「仍其方息於蔵増、行衛依無之」とあり、伊達氏の使僧玄悦の息子が蔵増で失踪し、蔵増大膳亮に捜索させている。寛永一三年(一六三六)の保科氏領知目録では高二千九二五石余。正保郷帳では田方二千二二石余・畑方九〇二石余。「当村ハ元同郡南蔵増ト一村ニ候所、享保十六亥年三月、分テ両村ト相成候事」とあるように(明治九年「北蔵増村地誌取調書」白田文書)、享保一六年(一七三一)より南・北に分離された。天明八年(一七八八)の村明細帳(秋元文書)によれば、南組(南蔵増村)は高六九六石余、家数七九・人数四〇八(男一九九・女二〇九)、北組(北蔵増村)は高二千三三四石余、家数二一〇・人数九八〇(男四九三・女四八七)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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