蕩散(読み)トウサン

デジタル大辞泉 「蕩散」の意味・読み・例文・類語

とう‐さん〔タウ‐〕【×蕩散】

[名](スル)誘惑快感などで人の気を散らし、心をとろけさせること。
稗官はいかん小説は、人の戯笑に供しその心志を―するものにして」〈中村訳・西国立志編

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「蕩散」の意味・読み・例文・類語

とう‐さん タウ‥【蕩散】

〘名〙 誘惑や快感などによって人の気を散らし、とろけさせること。
※西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一一稗官小説は、人の戯笑に供し、その心志を蕩散(〈注〉トラカシチラス)するものにして」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android