蕪蒸(読み)かぶらむし

精選版 日本国語大辞典 「蕪蒸」の意味・読み・例文・類語

かぶら‐むし【蕪蒸】

  1. 〘 名詞 〙(かぶ)をくりぬき、中に鳥肉エビかまぼこ銀杏(ぎんなん)などを詰めて蒸したものに、だし汁をかけて食べる料理。《 季語・冬 》 〔早見献立帳(1834)〕

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関連語 ぎんなん 名詞

世界大百科事典(旧版)内の蕪蒸の言及

【カブ(蕪∥蕪菁)】より

…家庭でつくる小カブのぬかみそ漬や酢漬の味もすてがたい。煮びたしなどにするのもよいが,ゆでたての熱いものをユズみそなどで食べる〈ふろふき〉,すりおろして白身の魚などと蒸す〈かぶら蒸し〉などはまさに日本の美饌(びせん)といえよう。【鈴木 晋一】。…

【蒸物】より

…前者の代表的なものは茶わん蒸しで,これにうどんを入れたおだまき蒸し,豆腐を加え,葛(くず)あんをかける空也(くうや)蒸しなどのほか,卵汁だけでつくる卵豆腐といったものもある()。魚貝類を使うものでは,ふたのある鉢を用いるちり蒸し,かぶら蒸し,そば蒸しなどのほか,塩蒸し,酒蒸しがある。ちり蒸しはタイ,アマダイ,オコゼ,タラなどに豆腐や野菜を取り合わせ,だしを注いで蒸し,もみじおろしと刻みネギを薬味してぽん酢しょうゆで食べる。…

※「蕪蒸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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