薄木村(読み)うすぎむら

日本歴史地名大系 「薄木村」の解説

薄木村
うすぎむら

[現在地名]村田町薄木

沼田ぬまた村の北にあり、村域はあら川のつくる沖積地から西の丘陵部に広がる。西は刈田かつた円田えんだ(現蔵王町)。天文七年(一五三八)の段銭古帳に「八貫文 うすき」とみえる。「仙台領古城書上」によれば金原かなはらの薄木城は二〇間に一五間の山城で、天正年中(一五七三―九二)まで薄木日向が住したという。天文二二年集成の晴宗公采地下賜録によれば、同一一年までの薄木隼人所領のうち、小山田おやまだ郷竹の内在家(現大河原町)を除いた地の、薄木千代鶴丸への相続が認められている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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