薩摩物(読み)さつまもの

精選版 日本国語大辞典 「薩摩物」の意味・読み・例文・類語

さつま‐もの【薩摩物】

  1. 〘 名詞 〙 薩摩国(鹿児島県)で製作された刀剣総称。古刀期には波平派があり、安土桃山時代美濃国(岐阜県)関の刀工、備後守氏房が薩摩に移住し、美濃伝に相州伝を加味した作風を創始、それ以降薩摩物の特色として幕末まで伝えられた。享保一七一六‐三六)の頃に主水正正清・一平安代の二名工が出て、将軍に召されて刀を鍛え、その作品の茎に一葉葵を切ることを許された。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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