薫物合(読み)たきものあわせ

精選版 日本国語大辞典 「薫物合」の意味・読み・例文・類語

たきもの‐あわせ‥あはせ【薫物合】

  1. 〘 名詞 〙 各人が秘密に調合した練香(ねりこう)を持ち寄ってたき、判者優劣を判定する平安時代の宮廷遊戯。香合(こうあわせ)
    1. [初出の実例]「御たき物あわせはてて人々にもくばらせ給ふ」(出典:紫式部日記(1010頃か)寛弘五年八月二六日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の薫物合の言及

【香道】より


[前史]
 香木が登場する奈良時代の香は,もっぱら神仏に供えられたが,平安時代には部屋にたきこめたり,着物に移香するための空薫(空香)物(そらだきもの)(練香(ねりこう))が盛行,精緻な発達をみせた。やがて,その艶麗華雅な創作を鑑賞し,2種の薫物の優劣を競う薫物合(たきものあわせ)が興る。根合,歌合,貝合,花合などと同様合せ物である。…

※「薫物合」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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