薬栗村(読み)くすくりむら

日本歴史地名大系 「薬栗村」の解説

薬栗村
くすくりむら

[現在地名]加古川市上荘町薬栗かみそうちようくすくり上荘町都台かみそうちようみやこだい

小野おの村の東、加古川北西岸に位置する。姫路へ至る道が南部を東西に通る。天文元年(一五三二)八月一七日の報恩寺旧記覚(報恩寺文書)によると薬師堂と鎮守大将軍が存在した。慶長国絵図に「葛栗村」とみえる。正保郷帳によると田方九九石余・畑方一七〇石余。元文二年(一七三七)の村明細帳(岡田家文書)では田六町八反余・分米一一四石余、畑一二町二反余・分米一三二石余、新田畑六町二反余・分米三四石余、小物成は犬米・草藁銀・請林運上銀・柿渋など、家数八六・人数四三四(うち大工二・木挽一・鍛冶三)、牛二三、池三(上池・下池・新池)、尼が谷山の運上銀七匁余、産物木綿大日だいにち小社(現大日神社)、歳神小社(三)、禅宗長慶ちようけい(現曹洞宗)がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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