谷山(読み)たにやま

精選版 日本国語大辞典 「谷山」の意味・読み・例文・類語

たにやま【谷山】

  1. [ 一 ] 鹿児島市南部の地名薩摩半島東岸にあり、かつて島津氏外城(とじょう)が置かれた。野菜栽培や酪農がさかん。昭和三三年(一九五八市制。同四二年鹿児島市に合体
  2. [ 二 ] ( 谿山・谷山 ) 鹿児島県薩摩半島の中央部にあった郡名。明治三〇年(一八九七鹿児島郡に編入されて消滅

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「谷山」の意味・わかりやすい解説

谷山(鹿児島市)
たにやま

鹿児島市中部にある一地区。旧谷山市。都市化による人口急増地域で、鹿児島湾岸側は臨海工業地帯。JR指宿枕崎(いぶすきまくらざき)線と国道225号が通じる。古代谷山郷中世『薩摩(さつま)国図田帳』には谿山郡(たにやまぐん)とある。近世は島津氏直轄領の一つで麓(ふもと)(外城(とじょう))が置かれた。1958年(昭和33)市制施行したが、1967年鹿児島市と合併した。住宅地開発によりベッドタウン化が進展している。渓流や紅葉の美しい慈眼寺(じげんじ)公園や自然の地形を生かした市立平川動物公園がある。

[平岡昭利]

『『谷山市誌』(1967・谷山市)』


谷山(朝鮮民主主義人民共和国)
こくざん / コクサン

北朝鮮黄海北道(こうかいほくどう/ファンヘプクド)北東部の谷山郡にある邑(ゆう)(町)。郡の所在地。郡中央部を南江の支流谷山川が樹枝状の諸河川を集めて北流。山間盆地でトウモロコシ、小麦、大豆などの畑作物を産出し、養蜂(ようほう)、畜産が行われている。紡績、食料品、日用品の地方工業企業がある。

[魚 塘]

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百科事典マイペディア 「谷山」の意味・わかりやすい解説

谷山【たにやま】

鹿児島市南部地区。1958年市制の旧市で,1967年鹿児島市と合併。タバコ・野菜栽培,乳牛飼育が盛んな近郊農業地帯であるが,宅地化が進み,指宿(いぶすき)枕崎線が通じ,干拓地を中心に臨海工業地帯の造成,工業港の建設が行われた。

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世界大百科事典(旧版)内の谷山の言及

【村田[町]】より

…荒川上流の村田ダムはハイキングの適地。足立川原には谷山温泉(弱食塩泉,37℃)がある。【千葉 立也】。…

※「谷山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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