藁を焚く(読み)ワラヲタク

デジタル大辞泉 「藁を焚く」の意味・読み・例文・類語

わら・く

そそのかす。たきつける。
うそをまことにとりなして、―・いたるとがにより」〈浮・元禄大平記〉
そしる。中傷する。
孔子のやうな人柄さへ、列子荘子は―・く」〈浮・風流源氏〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「藁を焚く」の意味・読み・例文・類語

わら【藁】 を 焚(た)

  1. おだてあげる。そそのかす。扇動する。
    1. [初出の実例]「当分物になる客の心に入たまへと、誠らしう藁(ワラ)を焼(タキ)て」(出典浮世草子傾城色三味線(1701)鄙)
  2. 悪く言う。けなす。中傷する。
    1. [初出の実例]「孔子のやうな人がらさへ、列子・荘子は藁をたく」(出典:浮世草子・風流源氏物語(1703)二)
  3. 古道具などを買うとき、いろいろ悪く言って値切る。〔俚言集覧(1797頃)〕

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