朝日日本歴史人物事典 「藤原能長」の解説
藤原能長
生年:治安2(1022)
平安中期の公卿。三条内大臣と称される。正二位。右大臣頼宗と内大臣藤原伊周の娘の子。のちに叔父の藤原能信の養子。蔵人頭を経て長久4(1043)年22歳で参議となり,権中納言,権大納言を経て承暦4(1080)年,内大臣に昇進。その邸宅三条第は天喜1(1053)年の一時期,東宮の尊仁親王(のちの後三条天皇)の御所となったことがある。父能信が東宮大夫であったことによる。娘道子は白河天皇の女御(承香殿女御)になった。
(朧谷寿)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報