デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「藤原親実」の解説
藤原親実(2) ふじわらの-ちかざね
周防(すおう)守護をへて文暦(ぶんりゃく)2年(1235)安芸(あき)守護となり,厳島(いつくしま)神社神主もつとめて神社再建にたずさわる。このころ70歳をこえていた。のち周防守護にもどり建長3年(1251)まで在職。
…ほかに新補地頭として確かめうるものに,大朝本荘の吉川氏,三入荘の熊谷氏,安芸町村の平賀氏,都宇竹原荘の小早川氏,八木村の香川氏,温科村の金子氏などがある。厳島神主職も佐伯氏から藤原親実に移った。23年(貞応2)の同社炎上後安芸国を造営料としたが,再建事業遅滞のため国務を社家に付し神主親実を守護に任じその権限による造営の促進がはかられた。…
…鎌倉・南北朝・室町時代の守護の直轄所領・所職。鎌倉時代のものとしては1235年(嘉禎1)に幕府が認めた安芸守護藤原親実の例が著名である。それは国府ならびに同近辺の郡地頭職,在庁兄部(このこうべ)職(国衙在庁官人の支配・指揮権をもつ),祇園神人兄部職(交通・商業活動を行う祇園社神人の支配権をもつ),国内に広く分布する久武名(有勢な国衙在庁の仮名)などから成っており,これらは前守護武田信光さらに宗孝親の体制を継承したものであった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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