仁安(読み)ニンアン

デジタル大辞泉 「仁安」の意味・読み・例文・類語

にんあん【仁安】

平安末期、六条天皇高倉天皇の時の年号。1166年8月27日~1169年4月8日。にんなん。

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精選版 日本国語大辞典 「仁安」の意味・読み・例文・類語

にんあん【仁安】

  1. 平安時代六条高倉両天皇の代の年号。永万二年(一一六六)八月二七日に改元、仁安四年四月八日に嘉応と改められた。出典は「毛詩正義」の「行寛仁安静之政、以定天下、得於太平」による。

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日本の元号がわかる事典 「仁安」の解説

にんあん【仁安】

日本の元号(年号)。平安時代の1166年から1169年まで、六条(ろくじょう)天皇、高倉(たかくら)天皇の代の元号。前元号は永万(えいまん)。次元号は嘉応(かおう)。1166年(永万2)8月27日改元。六条天皇の即位にともない行われた(代始改元)。『毛詩正義(もうしせいぎ)』を出典とする命名。親政をめざし、父の後白河(ごしらかわ)上皇と対立した二条(にじょう)天皇は、1165年(永万1)6月に皇子の六条天皇を2歳で即位させた。歴代の天皇の中で最年少の即位である。二条がわが子の即位を急いだのは、病気で死期が迫っていたことと、後白河に高倉(たかくら)天皇擁立の動きがあったことによる。翌7月に二条天皇は崩御。1167年(仁安2)には、二条天皇を支えた平清盛(たいらのきよもり)が太政大臣に就任した。しかし翌年清盛と結んだ後白河の意向で六条は5歳で退位し、その叔父にあたる高倉天皇が即位した。◇「にんなん」とも読む。

にんなん【仁安】

⇒仁安(にんあん)

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