藤波畷(読み)ふじなみなわて

日本歴史地名大系 「藤波畷」の解説

藤波畷
ふじなみなわて

[現在地名]吉良町瀬戸 藤波

矢作古やはぎふる川と幡豆山地の間の湿田地帯を分割するように流れる矢崎やさき川を渡る大手おおて橋から、東条とうじよう城跡の正面に通ずる道をいう。東条城に通ずる一本道で、永禄四年(一五六一)ここで戦いが行われた。東条城の吉良方富永伴五郎とこれを攻略する家康方本多豊後守広孝との戦いで、藤波畷の戦とよぶ。湿田に囲まれた細い畷で混戦となり、多勢の本多方も思うように戦うことができなかった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android