藤蔵新田(読み)とうぞうしんでん

日本歴史地名大系 「藤蔵新田」の解説

藤蔵新田
とうぞうしんでん

[現在地名]新潟市藤蔵新田

北は赤塚あかつか村、西は坂田さかた新田村、東は小見郷屋おみごや村に接する。村域の東を広通ひろどおり江が北東流する。近世後期、の潟を開拓してできた新田である。文化一五年(一八一八)に着工した三潟悪水抜しん川掘削の完成を見越し、赤塚村庄屋七郎兵衛は、同村東方にあった同村持の乳の潟の開拓を願出た。文化二年(一八一九)の請書写(赤塚自治連合会保管)には、新開二二町、鍬下年季五年、この地代一一両、自普請入用として金八二六両二分・永二二六文余などとみえる。七郎兵衛没後、弾右衛門が引継ぎ、同村の百姓八〇人が請負い開拓を始めたが、年貢役銀などに差支えるとの名目などで、開拓地は次々と水原すいばら(現北蒲原郡水原町)の市島次郎吉に質入れされた(合併町村の歴史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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