蘇我姪娘(読み)そがのめいのいらつめ

朝日日本歴史人物事典 「蘇我姪娘」の解説

蘇我姪娘

没年:没年不詳(没年不詳)
生年:舒明12頃(640)
7世紀後半,天智天皇の嬪。蘇我倉山田石川麻呂の娘。桜井娘ともいう。姉に孝徳天皇の妃乳娘,同じく天智天皇の嬪遠智娘がいる。斉明4(658)年ごろ,御名部皇女を,同7年阿陪皇女(元明天皇)を生む。桜井の名は蘇我氏ゆかりの豊浦寺(桜井寺)があった奈良県高市郡明日香村地名にちなんでいる。父は大化5(649)年,讒言により誅され,持統天皇らを生んでいた姉の遠智娘も同年悲しみのあまり死去したが,当時まだ幼かった姪娘におよぼした影響については不詳である。『続日本紀』には元明天皇の母を宗我嬪というとあるだけで,元明の即位(707)までには没していたとみられる。

(児島恭子)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「蘇我姪娘」の解説

蘇我姪娘 そがの-めいのいらつめ

?-? 飛鳥(あすか)時代,天智(てんじ)天皇の嬪(ひん)。
蘇我倉山田石川麻呂の娘。蘇我遠智娘(おちのいらつめ)の妹。御名部(みなべの)皇女につづき,斉明(さいめい)天皇7年(661)阿閉(あべの)皇女(元明天皇)を生んだ。名は桜井娘とも。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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