旺文社世界史事典 三訂版 「蘇湖熟すれば天下足る」の解説
蘇湖熟すれば天下足る
そこじゅくすればてんかたる
両省とも米作の中心地。出典は不明であるが,宋代からいわれた。唐末期から宋にかけての江南の発展と,華北に対する経済的優位を物語っている。なお同じ意味で「江浙熟すれば天下足る」ともいい,この場合,江浙は江蘇・浙江両省をさす。また,明代になると米作の中心は長江中流域に移り,「湖広 (ここう) 熟すれば天下足る」といわれた。この場合の湖広は湖南・湖北両省をさす。
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