蘚歯(読み)せんし

日本大百科全書(ニッポニカ) 「蘚歯」の意味・わかりやすい解説

蘚歯
せんし

コケ植物うち蘚類の蒴にみられる器官で、蒴歯ともいう。蒴の口の周りにあり、歯状または針状を呈する。普通には四の倍数にあたる数の蘚歯があり、少ないもので4、多いもので62となるが、16の場合が普通である。蘚歯の構造や数は蘚類の分類にとっては重要な形質である。蘚歯は乾湿運動を行い、蒴内の胞子飛散を助ける働きをもっている。

[井上 浩]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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[生]1936.2.20. 千葉,臼井プロ野球選手,監督。佐倉第一高等学校から立教大学を経て,1958年に東京読売巨人軍(読売ジャイアンツ)に入団。右投げ右打ちの強打の三塁手として,入団 1年目に本塁...

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