蘭平物狂(読み)ランペイモノグルイ

精選版 日本国語大辞典 「蘭平物狂」の意味・読み・例文・類語

らんぺいものぐるいランペイものぐるひ【蘭平物狂】

  1. 浄瑠璃「倭仮名在原系図(やまとがなありわらけいず)」四段目の通称。在原行平が刀を抜くと、奴の蘭平はその刀の光によって奇病の狂気を発する。歌舞伎に取り入れられて有名になった。

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改訂新版 世界大百科事典 「蘭平物狂」の意味・わかりやすい解説

蘭平物狂 (らんぺいものぐるい)

→倭仮名在原系図(やまとがなありわらけいず)

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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「蘭平物狂」の解説

蘭平物狂
(通称)
らんぺいものぐるい

歌舞伎・浄瑠璃の外題。
元の外題
倭仮名在原系図 など
初演
宝暦3.1(京・山下座)

蘭平物狂
らんぺいものぐるい

歌舞伎・浄瑠璃の外題。
作者
並木五兵衛
初演
天明6.8(大坂・嵐市松座)

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世界大百科事典(旧版)内の蘭平物狂の言及

【梯子乗り】より

…千葉県君津市の〈鹿野山梯子獅子舞〉や岩手県陸前高田市の〈梯子虎舞〉のように,はしごは二人立ち系の獅子舞にもとり入れられている。歌舞伎の《蘭平物狂》では殺陣(たて)の型の一つになっている。【西角井 正大】。…

【松風】より

…1706年(宝永3)前後に近松門左衛門により人形浄瑠璃《松風村雨束帯鑑(まつかぜむらさめそくたいかがみ)》が作られ,のちの人形浄瑠璃,歌舞伎に大きな影響を与えた。浄瑠璃では,文耕堂,竹田正蔵,三好松洛合作《行平磯馴松(ゆきひらそなれのまつ)》(1738年1月大坂竹本座),また浅田一鳥ら合作《倭仮名在原系図(やまとがなありわらけいず)》(1752年12月大坂豊竹座)があり,その四段目の切《蘭平物狂(らんぺいものぐるい)》は歌舞伎化され,様式的な美しい立廻りの演出をもって名高い。歌舞伎では,1700年(元禄13)京の坂田藤十郎座上演の《松風》や03年4月江戸森田座の《成田山分身不動(なりたさんふんじんふどう)》をはじめ多く脚色されたが,ことに松風の〈汐汲(しおくみ)〉の部分は舞踊劇のなかで発展した。…

【倭仮名在原系図】より

…蘭平が伜を案じて主君行平のことばも上の空なので,怒った行平が刀を抜くと,蘭平はたちまちに失神し,我にかえると正体をなくして狂乱する。通称を《蘭平物狂(らんぺいものぐるい)》というように,これが一つの見せ場であるが,筋の上では蘭平こそ伴義雄で,陰謀のための偽狂乱である。与茂作実は行平の臣の計略で素姓を見破られた蘭平は,大勢の捕手を相手にたたかうが,現行演出では,この立回りが眼目で,数多い歌舞伎のタテの中でも最もスケールの大きい,手のこんだものとして有名。…

※「蘭平物狂」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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