虎の皮の褌(読み)トラノカワノフンドシ

デジタル大辞泉 「虎の皮の褌」の意味・読み・例文・類語

とらかわふんどし

鬼や雷神などが、腰に着けているという虎の皮で作ったふんどし。
取らぬたぬきの皮算用」にかけて、そうはうまくいかない、の意をしゃれていう言葉
「おいらをおさきにしやあがって文使ひさせやうとは―だ」〈滑・続膝栗毛・五〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「虎の皮の褌」の意味・読み・例文・類語

とら【虎】 の 皮(かわ)の褌(ふんどし)

  1. 鬼や雷神などが締めているという虎の皮で作ったふんどし。
    1. [初出の実例]「年越しの夜、とらのかわのふんどしをかきたるもののわたりくるとや」(出典:浮世草子・真実伊勢物語(1690)三)
  2. ( 「とらぬ狸の皮算用」をかけて ) 「うまくいかない」の意をしゃれていう。
    1. [初出の実例]「おいらをおさきにしやあがって文使させようとは虎(トラ)の皮の褌(フンドシ)だ」(出典滑稽本・続膝栗毛(1810‐22)五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android