虎韜(読み)ことう

精選版 日本国語大辞典 「虎韜」の意味・読み・例文・類語

ことうコタウ【虎韜】

  1. [ 1 ] 周の太公望呂尚の撰した兵法書の一つ。文韜、武韜、龍韜、豹韜、犬韜と合わせて六韜(りくとう)という。
  2. [ 2 ] 〘 名詞 〙 敵を包囲、攻撃する昔の陣立(じんだて)の一つ。隊数を多くし、五々の列をなして備えを重ね、間を広く長くとって大隊小手に備える陣形小勢ながら決死の勇を振う強敵に対し、猛虎を包みこむように包囲し撃破する備え。
    1. [初出の実例]「長崎父子一所に打寄て魚鱗に連なっては懸破り、虎韜(コタウ)に別れては追ひ靡け」(出典太平記(14C後)一〇)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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