六韜(読み)リクトウ

デジタル大辞泉 「六韜」の意味・読み・例文・類語

りくとう〔リクタウ〕【六韜】

古代中国兵法書。文韜・武韜・竜韜・虎韜・豹韜・犬韜の6巻60編。太公望の撰とされるが、現存するものは時代の偽作といわれる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「六韜」の意味・読み・例文・類語

りくとうリクタウ【六韜】

  1. 中国、兵法の書。周の太公望の撰とされ、「荘子‐徐無鬼」に「金版六」(「」は「とう」で「韜」に同じ)と見えるが、現存するものは偽作。文韜・武韜・龍韜・虎韜・豹韜・犬韜の六巻からなる。
    1. [初出の実例]「誠か御坊は異朝の書、将門が伝へし六韜兵法といふ文、天上より給はりて秘蔵して持ち給ふとな」(出典:義経記(室町中か)二)
    2. [その他の文献]〔蜀志注‐先主備伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ゲリラ豪雨

突発的に発生し、局地的に限られた地域に降る激しい豪雨のこと。長くても1時間程度しか続かず、豪雨の降る範囲は広くても10キロメートル四方くらいと狭い局地的大雨。このため、前線や低気圧、台風などに伴う集中...

ゲリラ豪雨の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android