蛇の鮨(読み)ジャノスシ

デジタル大辞泉 「蛇の鮨」の意味・読み・例文・類語

じゃ‐の‐すし【蛇の×鮨】

富山地方で作られていた松波鮨のこと。
ありそうもない珍奇なもののたとえ。
「―、鬼の角細工、何をしたればとて売れまじき事にあらず」〈浮・永代蔵・二〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「蛇の鮨」の意味・読み・例文・類語

じゃ【蛇】 の 鮨(すし)

① 富山地方で作られる松波鮨をいう。《季・夏》 〔俳諧・毛吹草(1638)〕
② (蛇を具にした鮨はありそうもなく珍しいところから) 珍奇な食物や物のたとえにいう。
※古活字本毛詩抄(17C前)一四「たとへば雪のくろやきくろう、蛇のすしくわうと云程の事ぞ」

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