蜀桟道(読み)しょくさんどう(その他表記)Shǔ zhàn dào

改訂新版 世界大百科事典 「蜀桟道」の意味・わかりやすい解説

蜀桟道 (しょくさんどう)
Shǔ zhàn dào

桟道とは一般に,山中の険しい崖などに木を組んでかけわたして作った道で,〈かけはし〉ともいう。中国では,関中から蜀への道が大巴山脈を越える所にあるのを蜀桟と呼び,北にある秦桟に対する。蜀桟は陝西省沔(勉)県(べんけん)より,四川省剣閣に至る道で,長安と成都を結ぶ交通上の難所にあたり,金牛道,石牛道とも呼ばれる。剣閣は大剣山(剣門山)に,諸葛亮(しよかつりよう)が石を鑿(うが)ち空に架して飛閣を作ったものである。三国,南北朝,金・元代と,しばしば戦場になった。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 狩野

一度利用した製品を捨てずにそのまま再使用すること。ごみの削減に重要だとされる「3R」の一つで、衣類・服飾品や家電などさまざまな品目が取り扱われている。リユース商品の専門店やイベント、フリーマーケット...

リユースの用語解説を読む