蜘盗人(読み)クモヌスビト

デジタル大辞泉 「蜘盗人」の意味・読み・例文・類語

くもぬすびと【蜘盗人】

狂言和泉いずみ大蔵流連歌の会のようすを見たさに忍び込んだ男が盗人とまちがえられるが、蜘蛛に関する句を巧みに付けて酒宴に入れてもらう。

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精選版 日本国語大辞典 「蜘盗人」の意味・読み・例文・類語

くもぬすびと【蜘盗人】

  1. 狂言。和泉流・大蔵流。男が連歌の会の様子見たさに忍び込み、盗人と間違えられるが、蜘蛛(くも)に関する句を巧みにつけて酒宴に招かれる。盗人蜘。

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世界大百科事典(旧版)内の蜘盗人の言及

【海道下り】より

…この放下歌の系統が,のちの芸能の中に伝承されているのであるが,中世の回国の芸能者である放下師(放下)を通してひろく諸国に伝わったのであろう。曲舞(くせまい)に《東国下》があり,能狂言でも《蜘(くも)盗人》の小歌に用いられている。さらにこれが狂言の小舞謡(こまいうたい)として用いられ,ここから歌舞伎に採り入れられる。…

※「蜘盗人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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