蝉脱(読み)センダツ

デジタル大辞泉 「蝉脱」の意味・読み・例文・類語

せん‐だつ【×蝉脱】

[名](スル)《「蝉蛻せんぜい」の「蛻」を「脱」に誤った語か》「蝉蛻せんぜい2」に同じ。
「今までの生活からすっぽり―して了おうと」〈里見弴・善心悪心〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「蝉脱」の意味・読み・例文・類語

せん‐だつ【蝉脱】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「せんぜい蝉蛻)」の「蛻」を誤った語か )
  2. せんぜい(蝉蛻)〔俳諧・毛吹草(1638)〕
  3. 俗事から超然として抜け出ること。古い因襲束縛から抜け出すこと。現状から理想を求めて抜け出すこと。
    1. [初出の実例]「若し情慾を蝉脱して、皆仙人となりたらんには」(出典:当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉九)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android