蠱毒(読み)コドク

デジタル大辞泉 「蠱毒」の意味・読み・例文・類語

こ‐どく【×蠱毒】

気づかれないように毒を盛って人を害すること。また、その毒。
「人の命を取ること鴆毒ちんどく、―より速かにて」〈浄・関八州繋馬〉

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精選版 日本国語大辞典 「蠱毒」の意味・読み・例文・類語

こ‐どく【蠱毒】

  1. 〘 名詞 〙 気づかれないように巧みに毒を盛って、人を害すること。また、その毒。
    1. [初出の実例]「不道〈謂。殺一家非死罪三人。支解人。〈略〉造畜蠱毒。厭魅〉」(出典:律(718)八虐)
    2. [その他の文献]〔春秋左伝疏‐昭公元年〕

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普及版 字通 「蠱毒」の読み・字形・画数・意味

【蠱毒】こどく

毒殺する。〔左伝、昭元年、〕毒を以て人にし、人をして自ら知らざらしむる、今の律に、之れを蠱毒と謂ふ。

字通「蠱」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の蠱毒の言及

【寄生虫】より

…伏虫,蚘虫,蟯虫は,それぞれジュウニシチョウチュウ(十二指腸虫),カイチュウ(回虫),ギョウチュウ(蟯虫)とされ,寸白虫ともいう白虫はジョウチュウの節片ではないかとされている。また蠱毒(こどく)といわれていたものの一部もジュウケツキュウチュウ感染ではないかとされている。これらの寄生虫病の治療法も《金匱要略》をはじめとして,《千金方》など歴代の医書や本草書に記載されているが,寄生虫の駆除は進まず,住血吸虫病を例にとってみても,患者の数は中華人民共和国建国の前後に,長江(揚子江)流域を中心にして2000万人いたとも1000万人いたともいわれている。…

※「蠱毒」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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