化学辞典 第2版 「血清グロブリン」の解説
血清グロブリン
ケッセイグロブリン
serum globulin
血漿グロブリンともいう.血漿または血清に,飽和硫酸アンモニウム水溶液を同量添加したとき沈殿するタンパク質.血清中に1~3% 含まれる.血清グロブリンを電気泳動させるとα-グロブリン,β-グロブリン,γ-グロブリンに分画されるが,各分画はさらに種々のタンパク質からなっている.血液凝固に関与するタンパク質と脂質,ホルモン,ビタミン,金属の運搬の役割を果たすタンパク質と抗体などがこれに属し,生体にとって重要なものが多く存在するが,その量は必要に応じ増減する.[CAS 70692-47-6]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報