行巡(読み)ぎょうじゅん

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「行巡」の解説

行巡 ぎょうじゅん

?-? 平安時代前期の僧。
真言宗。摂津弥勒(みろく)寺(大阪府)の座主(ざす)をつとめ,顕密二教に通じる。貞観(じょうがん)(859-877)のころ,清和天皇病気祈祷(きとう)をもって治癒させたため,同寺に勝尾(かつお)寺の寺号をおくられたという。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

朝日日本歴史人物事典 「行巡」の解説

行巡

生年生没年不詳
平安前期の真言宗の僧で,摂津勝尾寺(大阪府)の第7世座主。貞観年間(859~876),清和天皇が病気のとき,招請のための使者眼前で空中浮揚などの奇跡を現出し,天皇のもとへ法衣念珠を飛ばして病気を癒したと伝わる。正統な僧侶というよりは民間の行者的色彩が濃い。

(正木晃)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

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