コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

座主 ざす

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

座主
ざす

僧職名。一山上首となって寺務を統理する者の称。特に天台宗では最高の地位にある僧をいう。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

デジタル大辞泉の解説

ざ‐す【座主】

学・徳ともにすぐれた一座の上首。
大寺を統括する首席の僧職。延暦寺天台座主に始まり、金剛峰寺醍醐寺などで官命によって任ぜられたが、明治以後は私称。

出典|小学館デジタル大辞泉について | 情報 凡例

百科事典マイペディアの解説

座主【ざす】

仏教で大寺の管主の称。元来は学徳すぐれた一座の上首の意。日本では824年義真が延暦寺座主(天台座主)に任命されたのが初め。以後,高野山,醍醐寺,大伝法院,日光山など座主の補任があったが,現在では天台宗が専称する。
→関連項目足利義教三綱所司(仏教)満済満済准后日記

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて | 情報

大辞林 第三版の解説

ざす【座主】

〔もと中国では、高僧の敬称〕
延暦寺・金剛峰寺・醍醐寺などの大寺で、寺務を総括する最高位の僧。一般には延暦寺の天台座主をさす。明治以前は官命、以後は宗派・寺院内部の決定による。

出典|三省堂大辞林 第三版について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

座主
ざす

「一座の主たる者」が原意。中国仏教では、一般に徳高く学秀でた僧をよぶことが多い。日本では、天台宗の総本山比叡山(ひえいざん)延暦寺(えんりゃくじ)で、854年(仁寿4)4月に円仁(えんにん)を延暦寺座主に任ずる官符があり、開山最澄(さいちょう)を嗣(つ)ぐ義真(ぎしん)にさかのぼって初代座主とした。これは天台座主と称せられ、管長職をさす公称となった。山科(やましな)(京都市)元慶寺(がんぎょうじ)の遍昭(へんじょう)、高野山(こうやさん)金剛峯寺(こんごうぶじ)の寿長(じゅちょう)、醍醐寺(だいごじ)の観賢(かんけん)などから、それぞれの寺主を座主と称することになる。このほか、超昇(ちょうしょう)寺(奈良市、廃寺)、貞観(じょうがん)寺(京都市、廃寺)、法性(ほっしょう)寺(京都市)、極楽(ごくらく)寺(鎌倉市)、東光(とうこう)寺(京都市、廃寺)、日光山輪王(りんのう)寺(日光市)でも座主と称する。[木内堯央]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

世界大百科事典内の座主の言及

【住職】より

…たとえば,皇室ゆかりの名刹では,平安時代から勅許によって門跡(門主)の称が許され,いわゆる門跡寺院が現れた。また,延暦寺は座主(ざす),園城(おんじよう)寺(三井寺)は長吏,東寺は長者,西大寺は長老,本願寺は法主(または門跡),東大寺,興福寺,法隆寺は別当,日蓮宗諸本山は貫主(かんじゆ)(貫首),近世の檀林などの宗学研鑚の寺では能化(のうけ),化主などと,その寺独自の呼称があった。そして,近代ではこれら大寺院は宗派を超えて管長と称すことも多い。…

【天台座主】より

…天台宗の貫首(管主)で,同時に比叡山延暦寺一山の住職でもあり,山の座主ともいう。824年(天長1)義真が第1代となり,第3代円仁から太政官符をもって補せられ,円仁と第5代円珍は最澄とともに大師号を受けた。…

※「座主」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

座主の関連キーワード三千の貫長・三千の貫頂石川県七尾市中島町藤瀬妙法院宮尭仁法親王梶井宮盛胤法親王青蓮院宮尊応准后曼殊院慈運法親王梶井宮慈胤法親王所司(仏教)醍醐の五門跡義演准后日記田村 寿二郎吉田 源応比嘉 正義山田 恵諦尊助法親王義海(1)天台座主記良尚法親王吉田源応愛宕通貫

今日のキーワード

分水嶺

1 分水界になっている山稜(さんりょう)。分水山脈。2 《1が、雨水が異なる水系に分かれる場所であることから》物事の方向性が決まる分かれ目のたとえ。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

座主の関連情報