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祈祷 きとう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

祈祷
きとう

神秘的な力をもつ特定の対象に対し,期待する結果を得るために祈ること。インドのベーダ時代にあっては,たとえば『リグ・ベーダ』にすでにみられるように,肺結核をなおすため,流産防止のため,敵を破るための呪句などがあることからも,祈祷が盛んであったと考えられるが,初期の仏教では行われなかったとみられる。やがて,仏教にも呪術的要素が取入れられるようになって,次第に盛んとなり,特に密教においては重要となり,鎮護国家などの目的のために,厳密な規定のもとに実行される。そのためには祈願所が設けられたり,護符護摩札などが重んじられて,祈祷の要素は日本の民間信仰のなかに融合して深く入っている。

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デジタル大辞泉の解説

き‐とう〔‐タウ〕【祈×祷】

[名](スル)神仏の加護を願い、言葉によって除災増福を祈ること。また、その儀礼。「加持祈祷
[補説]書名別項。→祈祷

きとう【祈祷】[書名]

竹友藻風の第1詩集。大正2年(1913)刊。

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百科事典マイペディアの解説

祈祷【きとう】

神や仏などの崇拝対象と信者との交流の一形態。声祷と黙祷に大別される。元来,個人が自由に行う宗教的行為であるが,集団的にも,定型的にも行われる。〈御祈祷〉という場合はいわゆる現世利益(げんぜりやく)を求める行為を指す。
→関連項目加持巫女/神子

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

祈祷
きとう

祈祷には大きく分けて二つの意味領域がある。もしそれを広義に解釈するなら、祈願、祈念などとともに祈りという宗教行動のなかに包摂される。祈りとしての祈祷はあらゆる宗教に基本的な行為である。この場合キリスト教修道院における祈りから、路傍の石の地蔵に捧(ささ)げられる庶民の祈りまでをさすのである。それに対して狭義の祈祷の場合には、わが国では加持(かじ)祈祷といった合成語でしばしば表現されるように、おもに密教修行者や修験者(しゅげんじゃ)などが、修行によって得たと信じられる法力によって信者のさまざまな欲求を実現しようとする行為をさす。この種の加持祈祷は、人間の日々の身近なことに関連して行われるのが特徴である。健康祈願から始まって病気平癒、好ましい方角・方位や日時、さらには作物の豊作祈願、雨乞(あまご)いなどさまざまである。他方、こうした祈祷・祈願は、修験者のような職業的宗教者に依頼しなくとも、一般人の宗教行為を通して成就しようとするときもある。お百度参りとか断(た)ち物などがそれである。[星野英紀]

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