術後腹膜炎(読み)じゅつごふくまくえん(その他表記)postoperative peritonitis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「術後腹膜炎」の意味・わかりやすい解説

術後腹膜炎
じゅつごふくまくえん
postoperative peritonitis

腹部手術に起因する腹膜炎。胃腸管,胆膵管などの縫合部分が破れたりして胃腸管内容や胆汁が流出して起る場合と,腹腔内の汚染,手術器具やガーゼの遺残などから起る場合がある。手術後十数時間で症状が出るものもあるが,多くは2~7日目頃に出現する。診断がつき次第,原因除去の処置をとるとともに,十分に排膿し,強力な化学療法,全身管理を行う。

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