衣手を(読み)コロモデヲ

デジタル大辞泉 「衣手を」の意味・読み・例文・類語

ころもで‐を【衣手を】

[枕]衣をきぬたで打つ意から、「うち」にかかる。
「―打廻うちみの里にある我を」〈・五八九〉

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関連語 夜霧 実例 タカ

精選版 日本国語大辞典 「衣手を」の意味・読み・例文・類語

ころもで‐を【衣手を】

  1. 地名うちみの里」にかかる。きぬたで衣を打つ意からか。
    1. [初出の実例]「衣手乎(ころもでヲ)うちみの里にある吾れを知らにそ人は待てど来ずける」(出典万葉集(8C後)四・五八九)
  2. 高屋(たかや)」「葦毛(あしげ)」にかかる。かかり方未詳。
    1. [初出の実例]「ぬば玉の夜霧は立ちぬ衣手(ころもでを)高屋の上にたなびくまでに」(出典:万葉集(8C後)九・一七〇六)

衣手をの補助注記

用例は、「ころもで」「ころもでの」とよむ説もある。

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